繰り上げ返済はどのようにするのか?
繰り上げ返済のポイントは4つ。
1.早い時期に実施
特に、元利均等返済では、借入当初はそのほとんどが利息の支払いにあてられるため
早い時期の繰り上げ返済は、元本にかかる利息を少なくするには有効になります。
2.複数の住宅ローンを組まれている場合は、高金利のものから実施
これも当然の話ですが、複数の住宅ローンを組んでいる場合、高金利ローンの方が、
同じ元金にかかる利息が多いので、高金利の方から繰り上げ返済を実施する
ことが有効です。
3.元金均等返済から優先的に実施
複数のローンを組まれている場合、元金均等返済のものより、
元利均等返済のローンを繰り上げ返済する方が、利息を減らす意味では
有利になります。
4.金利が上がる直前に実施
短期間の固定、FLAT35等のように、何年目かに金利が上昇する場合
繰り上げ返済は、金利上昇直前に実施する方が有利です。
金利改定後は、上昇した金利で返済額が確定してしまいますので、
低い金利のうちに元本を減らすことを考えましょう。
一つ目は「返済期間が短縮するタイプ」
二つ目は「毎月の返済額が減るタイプ」
======= 繰り上げ返済の効果 =======
借入額3000万円、金利3%、返済期間30年
月々返済額126,481円、繰り上げ返済額:1,037,218円
返済期間短縮タイプ | 返済額軽減タイプ | |
繰り上げ返済効果 | 1年5カ月期間短縮 | 月々返済額 -4,918円 |
軽減利息金額 | 1,112,959円 | 438,182円 |
このシミュレーションでも明らかな通り、利息金額の軽減効果は返済期間を
短縮するタイプの方が高いということになります。よって、毎月の返済額を減らしたい
よほどの理由がない限り、「返済期間を短縮するタイプ」の方が有利です。
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