異なるローンの比較
異なる条件の住宅ローンを比較する場合は、下記条件を考慮する必要があります。
1.総返済額がいくらになるのか。
2.金利優遇条件はどうか。
3.諸費用はいくらになるのか。
上記を踏まえた上で、シミュレーションを実施しなければなりません。
ただし、今後の金利状況は予測するのが難しいので、あくまで
参考程度とし、金融機関の利便性等も考慮した総合的判断が必要です。
シュミレーションを実施するにはFP(ファイナンシャルプランナー)や
銀行窓口の担当者に相談する必要がありますが、
第三者的な意見を求めるなら、ファインナンシャルプランナー(FP)
の方がいいでしょう。
======= シュミレーション例1 =======
借入金額:3000万円、借入期間:35年
A:35年固定金利2.72%
B:変動金利1.675%、全期間金利優遇:0.7%、金利が5年毎に0.5%づつ上昇したと仮定。
当初月々返済額 | 31~35年目の 月々返済額 |
総返済額 | |
A:35年固定金利 | 110,819円 | 110,819円 | 4654万円 |
B:変動金利 | 94,449円 | 107,891円 | 4136万円 |
======= シュミレーション例2 =======
借入金額:3000万円、借入期間:35年
A:35年固定金利2.72%
B:変動金利1.675%、全期間金利優遇:0.7%、金利が5年毎に1.0%づつ上昇したと仮定。
当初月々返済額 | 31~35年目の 月々返済額 |
総返済額 | |
A:35年固定金利 | 110,819円 | 110,819円 | 4654万円 |
B:変動金利 | 94,449円 | 135,857円 | 4818万円 |
例1では金利を5年毎に0.5%上昇させていますが、最終的な変動金利(31年目~35年目:3.975%)が35年固定の金利を上回っても、総返済額は変動金利を選ぶ方が約400万円の特になります。理由は、31年目~35年目の元金が小さいため、金利変動の影響が少ないからです。
例2では、金利を5年毎に1.0%上昇させていますので、最終的な金利(31年~35年目:6.675%)とかなり高い水準で、月々返済額も135,857円と高額です。ちょっと極端な例ですが、この場合は、35年固定金利を選んでおいた方がいいという結論になります。
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