保証料内枠方式と外枠方式
通常、住宅ローンを借りる場合、連帯保証人を立てる代わりに、金融機関が指定する保証会社と保証委託契約を結び、その代金として「保証料」を支払います。
しかしながら、保証料は高額になるケースもありますので、自己資金が少ない方には負担が大きいものです。そこで、このような方の為に、保証料を金利に組み込んだ保証料無料の商品も存在します。どちらが有利かを検討する際には、借入時の自己資金の額、総返済額を計算し、判断することが必要になります。
1.保証料外枠方式
契約時に借入期間全期間の保証料を一括前払いにする方法。
【メリット】
・総返済額は小さくなる。
【デメリット】
・借入当初に現金が必要になり、自己資金が少ない場合は不利
2.保証料内枠方式
保証料を金利に上乗せして支払う方式。
通常は0.2~0.3%程度、金利が上乗せされている。
【メリット】
・借入当初の頭金が少なくてもいい。
【デメリット】
・総支払額は大きくなる。
<シミュレーション例>
借入期間35年、全期間固定金利3.1%、借入額:3000万円
保証料内枠方式:保証料に代わって、金利に0.2%上乗せ。
保証料外枠方式:保証料(618,600円)を現金で支払い。
月々返済額 | 総返済額 | |
保証料内枠方式 | 120,536円 | 5063万円 |
保証料外枠方式 | 117,136円 | 4982万円 |
« 【前の記事を読む】 元利均等返済と元金均等返済 【次の記事を読む】 住宅ローンの手続きと流れ »